女優の中山美穂さん(39)が12年ぶりに主演する映画「サヨナライツカ」(イ・ジェハン監督)の公開日が10年1月23日に決まったことが明らかになった。中山さんは日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した「東京日和」(竹中直人監督)以来、12年ぶりの映画出演で、夫で作家の辻仁成さんの恋愛小説を「私の頭の中の消しゴム」で知られるイ監督が映画化した作品で、愛に生きる女性を演じる。 「サヨナライツカ」は、75年のタイ・バンコクで、美貌(びぼう)もお金もあり、愛されることを求め生きてきた沓子と、結婚を控えたエリートビジネスマン・豊が出会い、たちまち引かれ合うが、期限ある恋に沓子は、たとえこの恋がかなわないとしても自分は彼を愛し続けると心に誓い、2人は25年後に運命の再会を果たすが……というラブストーリー。 12年ぶりの映画出演について中山さんは「カメラの前に立ったとき、12年という月日を感じませんでした。撮影現場というのは、私にとっていつも特別な空間だと思ってます。それが今回のように国内製作のものでないにしても。皆さんに見ていただけて初めて、演じ終えた気持ちになれることを夢見ています」とブランクは感じなかった様子。 3年前にこの映画が韓国で製作されると聞いて、シナリオを見て「どんな作品になるのか個人的に楽しみにしていた」という中山さんは、イ監督からの出演依頼に「自分が演じることなど全く思ってもいませんでした。個人の事情で長期間にわたる仕事は控えさせていただいていたので、思いも寄らぬこのお願いに戸惑いました」というものの、「その戸惑いから数分、どの気持ちが一番(自分の中で)正直なものか? ずっと黙って考えていたと思います。かなり沈黙していたと思います。その中で見つけた答えが、沓子を演じたい。自分でも忘れていた、もしくは封印していた思いがよみがえったのでした」と出演を決めたいきさつを明かした。
沓子という女性について「(出会いを)忘れたことにしない、無かったことにしない、愛すること、愛したこと、すべてを体当たりで受け止めて生きようとする彼女に、真の女性像を見たような気がしました」とし、「(愛が)あふれすぎたり、求めすぎる沓子の感情は、120%のピュアな心。彼女が泣いたり笑ったりするたびに、演じている私が壊れてしまうのではないかと思うときもありました。沓子は、自分が傷付くことに恐れを抱くどころか、ただ『愛した』のです。それを表現できるのが映画や小説の力なのだと思います。私は、ただひたすらに彼ら(沓子と豊)がいとおしいと思いました」と全力で演じ切ったという。沓子に対して「一人一人の観客を一輪の花だとし、大きなブーケを作れたとしたら、すぐにでも沓子に届けたい思いです」とメッセージを寄せている。 出演はほかに、西島秀俊さんや石田ゆり子さんら。映画は新宿バルト9(東京都新宿区)や丸の内TOEI2(東京都中央区)など全国でロードショー予定。